2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧
内容的には新人らしく、しかし読後感としては新人離れした素晴らしい作品ではないかこれ、といったもの。すごくないか、これ、という。 才能という言葉で片付けてしまうのは、たとえ本当に才ある人に対してであってもその努力を軽んじる言い方になりかねない…
ほんの少し前までジャンパーを着てバイクに乗っていたのですが、先日のいきなりタンクトップで乗っても暑いというのは一体どういう季節の展開なんですか。しかも夜中の10時ごろまでタンクトップで走れてしまうという。 ・・・・・・ と、暑さについての文句をこ…
この道尾秀介さんというのもどういう人か知らないが、よくこんなチョンガーの内輪話みたいなのが群像に載ったな。何だこの「んーふー」って?幼児性ばかりが前面に出ていて、最近は草食系などとも言われ男性=マッチョという世界観が低下してヨシヨシと思っ…
編集者とあるだけで、どういう人なのかさっぱり分からず、失礼なことを書くかもしれない。ちょっとこわごわ書いてるが、許してもらおう。だってこの人が非難している製紙会社の立場からすれば、まったくの言いがかりだもん。 いや親族が交通事故に会ったとい…
まだセックスに嫌悪感しかないような年頃の女の子がカレーを作る様子がほほえましく、またその母親に対する態度が、すでに同姓としての反感が混じっているのが面白い。この作家、年代は結構いってるのに、今まで読んだどの作品も結構面白くて、枯れてないよ…
まったく申し訳ないが、毎度のことながらこの人の作品にはほとんど全く感想が浮かばない。どこが面白みなのかが、私の無い頭では理解できないようだ。 そもそもの出だしからして全く乗れない。ちょっと変わった女の子が駐輪場にいて、男が声をかけるとホイホ…
いぜんは飛び飛び掲載だったのが、連続掲載されて、すっかり平岡の虚無に馴染んでしまったというか、面白く読めてしまった。ここで不可能に見えたことはたんなるトリックにすぎず、しかも一世紀近く前のトリックのレベルと言ってもよく、しかし、純文学に慣…
伊坂幸太郎の名があるだけで群像の売り上げが少しでも伸びればと思うと、[紙の無駄]にもできません。もどかしいです。 サッカーの話ってだけで私的にはすでに減点。あれ?松波太郎のときはそんな事なかったじゃない?とか言わないように。サッカーだけならま…
以前手に吹き出物が、という話をしましたが、あれから、からだの他の場所に万が一移ったら厄介だなと思って、寝る前に消毒用せっけんで丹念に手を洗い、消毒用アルコールをすりこんでいたら、みるみる治りました。ともあれ内臓疾患ではなさそうなのですが、…
エッセイだが、もう幾度か読んだ。私と共通しているところがあって、税務署へというところと、家にいなくて良かったと思ったところだ。もっとも私の場合は税務署からの帰り道だったのだが。 それと、「ただ指示の通りに動いていた」というところも、私はバイ…
思いがけず面白かったし、こんな短い作品で感動すら覚えてしまった。 ここには直接的には、口を噤まされた共産圏の人々の人生を「書く」ことによって取り戻すことが主に書かれている。この作家の母親の一生を読むだけで面白い。だがその後、共産圏の人々に限…
父が出てくる私小説ぽいのは嫌だなと思ったら、違った。 しかし不思議な小説である。結局ここで死んでいく祖母は生物学上の祖母ではないのだが、その一方で、女性は胎児のころからすでに卵巣をもっていて、という話が途中に出てきて、それがその後も何度か言…
期待を裏切らない出来であることもそうだが、何より新人賞から間を置かずこれだけのものを発表できるのが素晴らしい。 群像で会社員小説についての評論が連載されていて、出だしはともかくも最近はそこそこ興味深く読んでいたりするのだが、これも一見典型的…
芥川賞をとったわけだが、いかにもその受賞第一作という感じ。つまり踏襲作。 というかこの作家の場合は受賞何作だろうが、他の作家に比しても作風ががらりと変わる可能性は低いだろう。今回は年越しそばで揉めるのだが、同居女性はせっかくダシを丁寧に取っ…
最近手にしたものをよく落としたり、ご飯食べながら箸を使いにくく感じたりすることがあったりするのですが、どこか悪いのでしょうか? あれよあれよというまに、菅さんも終わりということになりそうですね。もはや朝日でさえ味方することが滅多にないくらい…