『鉄道と帰宅――3月11日のこと』青木淳悟

エッセイだが、もう幾度か読んだ。私と共通しているところがあって、税務署へというところと、家にいなくて良かったと思ったところだ。もっとも私の場合は税務署からの帰り道だったのだが。
それと、「ただ指示の通りに動いていた」というところも、私はバイクで一人だったので全くそういう条件ではなかったが、よく分かるところ。電車が揺れて「両国駅で関取が」は青木らしい。しかし、かように最初揺れを地震と思わなかった人はすごく多い。私はバスかトラックの振動につき合わされているか、あるいは工事かどちらしかないと思ったものだ。