2013-07-01から1ヶ月間の記事一覧
この人が新作を書かない時期に文芸誌を読み始めたので、これほど書ける人とは思わなんだ、という。 いっときの「すばる」ほどではないが、辻原登、いとうせいこう、と充実してきた連載陣ではある。しかし、暫くは買わないよ。
小山田浩子、滝口悠生の新潮出身組がとにかく抜けている。ともに独特の感覚をすでに持っている。 今村友紀もきちんとオチのある秀作。ただこれといった特徴には欠ける。 岡本学、あの架空電車の受賞作よりはよほどマシ。短いからか? 片瀬チヲル、うーん、こ…
この連載が始まったことも群像買うの止めた遠因ではある。もってまわった格好つけた文章がとにかく内容以前に受け付けない。新潮の連載も読んでいなかったが、この号も買ったからには第一回は目を通したが、以後は読まないことに決定。
こんな「作品」を載せたことへのささやかな抗議として、暫く群像を買うのを止めた。「文学者の特権」ということが頭に浮かんだ。高名な文学者であれば、「福島の子供が鼻血」みたいな関係のないことでも原発事故と関係のあることのように印象付けて書くこと…
視点を変えてみたり、ひとつのイメージを回帰させて語ってみたり、ま、よくあるアレです。高尚なふうに書けばブンガクみたいな。書きたいことなんてとくにない、みたいな。以前も言ったけど、小説を専門にしていない人が書いた小説を群像でやったとき、難し…
身の丈に合うというかそれまで体験してきたような身近な事柄で書けばいくらでも秀作を書けそうな青山氏だが、次から次へと「それまで以上・以外」にトライして成功しているんだから、成長スピードといい力量といい唖然とするほかない。話は、2組の男女がイ…
内容をうっすら覚えているのは橋本治、荻野アンナくらい。私がほとんど常に評価していない戌井昭人、島田雅彦がそこそこ読めるものを書いていて意外だったのを覚えているが、中身は思い出せない。 橋本治、荻野アンナともにすでに確立されたといってもいい持…
途中で、あーあの日本統治時代の台湾に渡った夫婦の連載の人だという感じが蘇ってくる。文体に独特のテイストがあって、その辺は純文学的なのだが、微妙な問題を扱っていながら決して重苦しくならないところがある。そういう唯一無比なところからも作家とし…
途中からありえなさ感が増して、だんだん怖さが伝わらなくなる。かといって話の展開が思いっきりはじけるというほどでもなく中途半端に思う。
題名からして漢字の多そうな、読みにくそうなイメージなんだが全くそんなことは無く。舞台とか登場人物はいかにも民話の世界というか和の感じなんだが、ところどころに現代風の言い回しが混在してきて、最初は苦笑させられる程度だったんだが、そのうちこれ…
すばるを主に舞台にして書いていた限界集落ものと似た設定だが、私が苦手とする少年主人公もので、結局その苦手感は最後まで覆されることはなかった。これまでの作品でもこの作者は社会的弱者を扱ってきたが、そこには弱者なりの汚れ感というかしょーもなさ…
この作家、どちらかというと文「芸」の人と思っていて、内容どうこうというか、訴えたいこととかそういうのよりも、読む・書くこと自体へのテクニカルな楽しみがこれまでの作品では追求されていて、そういう指向のひとには多分評価は高いのだろうけれども、…
題名で想像されるとおりの作品。今どきの小学生ともとくに関係なさそうだし、岡崎作品のような毒もなく、何もひっかかってこない。
いつもいつも冴えない中年男が世間に毒づく話を書いていてもしょうがないと思ったのかどうか、内容的にも量的にもかなりトライして変えてきた作品。SFかよ、という。だがこれについては、私の場合完全に裏目。円城塔みたいに、文系の人にたいするこれみよ…
なんか並行宇宙的な所があったり役割のよく分からない非現実的人物が出てきたりして話が見えない。すばるでおちゃらけた話を書いているのに比べればだいぶトライしている感じがしてその分評価は落とさないが。あとなんか必要以上に感傷的とも感じた。
掲載誌によらず、舞城の思春期多言モノとでもいったらよいかこういう作品は、どれも面白くないということは絶対ないのだが、予想を超えるものもなくて余り書きたいことがない。土地が個人的にやたらと馴染みがあったりはするのだが。ちなみにどうでもいいこ…
ラテン音楽のラテンのテイストが苦手です。 図書館のリサイクル資料(タダ)で3年くらい前のロッキンオンがあったので持って帰ったのですが、見事に読むところがありませんでした。 でもタイアップとか色々試みていて、これはこれでこの世界、いずれ縮小均…