『ライスカレー少女』加藤幸子

まだセックスに嫌悪感しかないような年頃の女の子がカレーを作る様子がほほえましく、またその母親に対する態度が、すでに同姓としての反感が混じっているのが面白い。この作家、年代は結構いってるのに、今まで読んだどの作品も結構面白くて、枯れてないよなあ。
ところでまた小説から離れるが、カレーといえばラーメンなんかと違ってそれぞれが美味しく作るコツをもっている日本人のソウルフードと化しているのだが、私のコツは簡単だ。玉ねぎをあめ色になるまで炒めるのではなく電子レンジ使うとか?いやもっともっと簡単に、というかそんなんでレンジ使うのは原発事故以後もうNGにしましょう。
答えはひき肉を使う事。肉のダシがスープに溶け込みやすく、また旨みのある油も出やすい。ま、肉もニンジンやジャガイモのようにパーツとして味わいたいという人には適さない話だが、固まり肉なんか使うより、ひき肉とガルバンゾーかなんか使って小さめに野菜切ると、10分くらいで作れる。遅い人がまだ玉ねぎをみじん切りしている時間で出来る。ただし、ガルバンゾーは、煮てある缶詰とかで用意できればのハナシだが、ガルバンゾーの方がカレーっぽいというだけで大豆なんかでも構わない。そうそう、大豆はハンバーグに入れても食感が面白い。


今号の群像については否定的なことばかり書いたのでおまけにもっと書いてしまいましょう。