2012-09-12から1日間の記事一覧

『娘のくれた「肩たたき券」』坂口恭平

エッセイなんだが、一部しか読んでいないので(掛け値なしにマジで)、評価省略。 なんでも、東日本に住む人々全員に避難を呼びかけ、故郷熊本に戻り私設公民館に100人避難させたらしいんだが、いまこのころになってまでそんなことを得々として語るこの恐…

『最終回』最果タヒ

昔だったら、とくに2年以上前だったらもっと評価したと思うんだけれど、もうなんかこういう、面倒くさい読みを必要とする割にはたいしたことを書いていないように思える小説は、受け付けないときがある。現実と虚構についての考えで、なるほどと思わせると…

『錵(にえ)』藤沢周

あちこちで人員整理があって、日経などその手のニュースを見ないという日はないというくらいの昨今だから、平日の図書館にはこういう鬱屈した男が昔よりけっこう居るんだろうなあ、と思う。ただでさえ、団塊退職者がどっと出てきているのに。けっこうリアル…

『地蔵丸』古井由吉

今回は子供の泣き声がどこかからする、という空耳もの。でもいかにも古井氏らしい情景描写のほうにやはり惹かれる。「人は追いつめられて、姿ばかりになることがある。」と後半にあるが、これは、名文であり、名言だなあ。

『美味しいシャワーヘッド』舞城王太郎

こないだの芥川賞はけっこう可能性ありと踏んでいたのに、けっこう早々と脱落状態で、たぶん選考委員のみんな受け止め方が分からないんじゃないかと思ってるのだが、どうなんだろう。もしかしたら、書かれている出来事や思弁の意味内容にばかり比重がいって…

『新潮』 2012.8 読切作品ほか色々

20年以上ぶりくらいに青キップ切られました。しかも相手は電動補助つき自転車で警ら中という間抜けさのオマケつきです。 いやはや相手が自転車なら逃げちゃえばいいんですが。じっさい気づかないふりして逃げたことありますし(軽微な違反はナンバーなどか…