『娘のくれた「肩たたき券」』坂口恭平

エッセイなんだが、一部しか読んでいないので(掛け値なしにマジで)、評価省略。
なんでも、東日本に住む人々全員に避難を呼びかけ、故郷熊本に戻り私設公民館に100人避難させたらしいんだが、いまこのころになってまでそんなことを得々として語るこの恐ろしいまでの無神経さ。たまたま自由に移動できる体の状態・職業のひとが100人集まりました、で、たまたま、いや故郷という勝手知ったる所だからこそそれに見合うキャパが見つかったつうだけの話じゃん。東日本でたとえば寝たきりの人がどれほどいるだとか、寝たきりの人ひとりにどれだけのひとが必要だとか、それを支えるインフラがどれだけ必要かとか考えるどころか思ったこともないんだろうな、この人。思ったことがあれば書かないだろうからね、こんな自慢話。小沢一郎みたいなのが逃げれたのは何もやることなかったからでしょ。あるいは例え、東日本の人が全員健常者としても、数として5000万。100人で割ったら50万もの「公民館」がなきゃならんのだが、用意できんのかよ。
しかし避難した人が無視できるくらいの少人数で良かったわ。無政府状態にならないで済んだからね。だいたい自衛隊の活動の統率状態ひとつとってみても無政府状態には程遠い状態だったんだし。政権担当して日にちの浅い政治家たちがトップの政府があの程度の混乱で済んだって言うのは、行政府の機能としては不全どころか健全といってもいいんじゃないかな。