2010-02-13から1日間の記事一覧

連載終了『高畠素之の亡霊』佐藤優

なんかイマイチな連載だったなあ。連載中盤から後半にかけては、たんに高畠思想のコンメンタールという感じで退屈だった。当時の社会情勢や、高畠氏の活動、また高畠氏に対する論壇や一般人などの反応など、そういう周辺事情がもっと語られれば、少しは面白…

『屋根裏プラハ』田中長徳

前にどこかで東ドイツのルポも読んだし、ドキュメンタリも見たことがあるが、旧共産圏で「昔の方が良かった」というのは、よく言われる事らしい。プラハでもやはりそうらしい。 しかしそれに対して、同じ体制になって愚痴が言い合えるんだから苦しんでるのは…

『午後』福永信

前に似たようなものを読んだことがあるが、A、B、C、Dなる人物についてひと段落づつという感じで短く順番に、Dが終わるとまたAの様子という具合に語る。読んでいると、いつの間にかこの4人の関係について兄弟なのかなとか推測したくなり、少年なの?…

『尿意』諏訪哲史

短編。少年が知らない土地に来て、転校した学校で小便がしたくなる話。主人公が「ベンジョ」を尋ねれば、その土地の人は「ビヤンヂャオ」と表現するんだが、他にも座標を「ザヒヤオ」とルビふったりして、ふざけているんだか何だか分からないような事を試み…

新連載『空に梯子』角田光代

80年代から始まる若い男女の話。あの頃を若い年代として過ごした年代の人は、いま、さぞや恵まれてただろうと、若い人の怨嗟と揶揄の対象になっていたりするんだけど、ま、あの時代でも四畳半一間で、朝昼晩とインスタントラーメンの人もいたわけで。確か…

『アナザー・ワールド』よしもとばなな

買っておいてもったいないなとは思うが、読んでない。時間の方がもったいなくて。 この作家は、某知事さんと私の中で同じ扱い。

『新潮』 2010.2 読切作品ほか

年度末になって、あちこち道路工事が増えてまいりました。公共事業費削減の昨今なのに、この光景はあまり変わりませんね。 ちょっと前に相模大野に行った事をここで書きましたが、先日かなり久しぶりに新百合ヶ丘に行ったのですが、いやはや。 どこにもオー…