『尿意』諏訪哲史

短編。少年が知らない土地に来て、転校した学校で小便がしたくなる話。主人公が「ベンジョ」を尋ねれば、その土地の人は「ビヤンヂャオ」と表現するんだが、他にも座標を「ザヒヤオ」とルビふったりして、ふざけているんだか何だか分からないような事を試みている。自然な言語、あるいは言語が自然であること、その自明性に抵抗する諏訪氏らしい作品。
がしかし、短くていまいちひっかかりを欠く。