2008-04-16から1日間の記事一覧

『関係の化学としての文学』斎藤環

やっと連載終わるのかと思ったら、あと2、3回あるらしい。やれやれ。 今思ったんだけど、ラカンを持ち出して語られる評論って、斎藤氏に限らず面白かった試しがないんだよな。

『生き延びるためのアメリカ文学』都甲幸治

先月号の、デリーロを弁護した9・11テロの解釈はありきたりで少し退屈したが、4月号ではエリクソンの近況を教えてくれた。昔は結構私も翻訳小説読んだのだが、今でもエリクソンの作品は棚に残している。重たい内容のものが多く、あまり再読もしないのだ…

『いはねばこそあれ――男色の景色』丹尾安典

三島由紀夫とか薔薇族のこと書いた回だけすごく面白かったのに、中世〜近世の男色の話になると、そんなもんだろうな、ということで全く下世話な興味が湧かない。どうしても心の中で全く関係のないころの話となってしまうのだ。危なさを感じない。ちょっとこ…

『高畠素之の亡霊』佐藤優

断然、文學界の連載のほうが面白いことに変わりはないのだが、先月号でなんで柄谷が佐藤優を評価するのかがおぼろ気ながら分かった。たんなる関西つながりかと思ってたんだが。 マルクス評価において、よく似ているのである。思想をそこに止まるものではなく…

『連続するコラム じゃ、悪魔はいるのか?』山城むつみ

こちらは新潮で唯一たまに面白いことがあるコラム。今回は動物保護問題から始まって、マルクスまで話をつなげていく。動物保護の現状とか結構面白く読めたし、動物を殺すことが虐待とされるのは「売る」ことによる、というのも説得力がある。日本でも話題に…

『四方田犬彦の月に吠える』四方田犬彦

3月号はたしかヤクザについて研究している外国の研究者について書いていて、この連載で初めて面白かったのだが、今月は今いろいろと話題の映画『靖国』について。 この映画の内容について四方田氏はその殆どを説明してくれていて、まあ中国人監督の思いとか…

『新潮』 2008.4 各コラム

最近セブンイレブンが自ブランドの商品あれこれ出してますが、100円そこそこで買えるカップヌードルタイプが結構旨かったです。 よほどの機会でないと二度と食べませんが。