『連続するコラム じゃ、悪魔はいるのか?』山城むつみ

こちらは新潮で唯一たまに面白いことがあるコラム。今回は動物保護問題から始まって、マルクスまで話をつなげていく。動物保護の現状とか結構面白く読めたし、動物を殺すことが虐待とされるのは「売る」ことによる、というのも説得力がある。日本でも話題になったシーシェパードができた由来も、保護にお金が絡むこともはじめて知った。
そしてマルクスの問題意識が何だったかもよく分かるのだが、新しいマルクス解釈が聞けたわけでもなかった。相変わらず貨幣制度を超えることは難しいようだ。