『高畠素之の亡霊』佐藤優

断然、文學界の連載のほうが面白いことに変わりはないのだが、先月号でなんで柄谷が佐藤優を評価するのかがおぼろ気ながら分かった。たんなる関西つながりかと思ってたんだが。
マルクス評価において、よく似ているのである。思想をそこに止まるものではなく運動として提示したマルクス、という考え方が。高畠素之の評価するマルクス=柄谷の評価するマルクス=佐藤の・・・といった感じなのである。そしてマルクスを評価することとクリスチャンであることが、マルクスの方法論に評価のポイントを置くことで、一人の人間の中で十分両立しうるというのも何となく分かって来た。
でもこれ、進んで読むほどの内容でもないな。