『いはねばこそあれ――男色の景色』丹尾安典

三島由紀夫とか薔薇族のこと書いた回だけすごく面白かったのに、中世〜近世の男色の話になると、そんなもんだろうな、ということで全く下世話な興味が湧かない。どうしても心の中で全く関係のないころの話となってしまうのだ。危なさを感じない。ちょっとこの連載、煮詰まってきてる感じもする。
近代〜現代になると、男色とかそういう面はその人専門の研究者でもないかぎり何となく避けられてしまう傾向があるので、大々的に書くことが面白く感じられる。