2007-10-16から1日間の記事一覧

金原ひとみのエッセイ

完全にひいきで書いてるけど、書き出しからなかなかいかしてるエッセイだ。 たかが貧血と診断されただけのことと、それについての自分のまわりのごく小さい範囲の事だけ書いて、面白く書けるもんなんだな書ける人は。

松浦寿輝の評論

松浦寿輝がここで扱ってることがらって、近代が、その現場において、どういうふうに成り立ってきたのか、みたいな事で、それなりに関心があるはずなのに、あまり面白さを感じないのは何故なんだろう。 丹念に読めばなかなか面白い事が今月も書いてあるんだけ…

山城むつみの評論

正直ほとんど私の頭では理解できなかったので、良くも、悪くも書きようがない。山城氏の文体はとくに特徴のないものだが、ドゥルーズとか出されると、もうダメだ。最後のほうで、9.11を映画との対比で語られるんだけど、いつもそれで思うのは、あの事件…

斎藤環の評論

いつ読んでも、なんか退屈。 そもそも心理学だの社会学だの医学だのというのは一般論の世界であって、そこに当てはまらないものを「特殊」としてオミットしてしまうわけだけど、そのこぼれ落ちた「特殊」を「個」とみて同等にシンパシーをもって掬っていくの…

福田和也の評論

堀江敏幸は川端だった、という内容でいつもより明確な論旨だなと思いつつ読み進めるとなんかへんな箇所がある。 堀江の書いた小説についての話で、現代ではあらゆるものがマスプロダクト化されているので、堀江が書いた、生産設備が「手作り」だというのはま…

『新潮』 2007.10 拾遺2

私の場合はこだわりとかそういうのではないので、別に各個人がそれぞれでいいと思うけど、短時間でそれなりの味のカレーを作るとしたら、肉はひき肉使って、玉ねぎはあめ色にしなくてもソース入れればOK、最後に牛乳いれてまろやかにというのがオススメ。 …