2012-06-02から1日間の記事一覧

『空を仰いで、』こだま和文

どうやらここで書いているような防護服で暮らす毎日なんてのは来ることはないみたいだが(そんな暮らしするくらいなら現実的にいってどっか移住するよね)、大量のゴミ処理のために沢山の人が働かねばならないのは確かだ。で、もし事故がなかったとしてもい…

『特集 フクシマを考える』

殆ど読み飛ばした感じで、面白いも面白くねえもないんだが、落合恵子という人のところ頭使わず読めるので読んでいたら、なんか福島の女性のはなしで、5歳の息子が夜中に突然目を覚まして、ほうしゃのうこないでと叫ぶんです、というそういう事があったと。 …

『タランチュラ』松本圭二

主人公は、自分がなんとしても詩人であることに異様に拘っていて、それがいくども繰り返されて、その拘りの滑稽さが、いまどきこんな人がいるんだというのが面白さなんだ、といわれればそうかもしれないが、いっぽうでこれだけ繰り返されるのだから真剣なと…

『イサの氾濫』木村友祐

田舎の干渉的な生活を疎ましく感じ都会に出てみたもののやはり馴染めず、現実社会に居場所感をなくしかかっている中年男性の話。で、同様に家族の間に居場所のなかった変わり者の叔父の足跡をたどることで自分を見つめなおそうとする。と、ざっくりまとめて…

『泡の中の男』佐川光晴

「おれのおばさん」が集英社内で好評なのかどうか分からないが、まだ続編が続いていて、いよいよ問題の発端となった、女こしらえて横領で捕まった「おれ」の父親のはなし。 この小説がそれほどひどいわけではないが、今から思えばあくまで当初の予定通り「お…

『すばる』 2011.12 読切作品ほか

ここ数年、体質が変わったのか分かりませんが足が臭くなりません。 さいきんまた株価が下がっていて、欧州問題再燃ということらしいですが、サルコジも負けちゃいましたね。がっかりというほどでもないですが、じつは少しだけ応援する気持ちがあって、でも別…