2010-04-10から1日間の記事一覧

『ニコニコ時給800円 パチンコ屋篇』海猫沢めろん

そこそこ面白かったので甘く評価したが、ここから面白くなりそうな所で終わってしまった感じ。経営者が色々外部との軋轢で苦労が始まりそうなところで。たとえば、「顧問」と、いったいどう対決するか、とか。 それに全体として、アパレル篇の方が訳分からな…

『百年の献立』松本薫

専業主婦の話なのだが、地方では母子家庭でワーキングプアな家庭があったりするなか、恵まれた身分のくせに、たかが自分が家事マシーンになってしまってるくらいで悩むなーなどと言ってはイケナイ。絶対にいけない。誰だって悩みは主観的には大きいものだし…

『冬の鞄』安達千夏

ふだんその小説が書かれる必然性みたいなことはあまり気にしないようにしているつもりだし、最近は、その作家ならではというものが出ていれば、多少の事は許してしまうような甘さも出てきているくらいに思っているんだけど、こういう小説に出会うとちょっと…

『その暁のぬるさ』鹿島田真希

これまた鹿島田らしい小説で、分かりやすい「物語」を拒否した、純文学らしいといえば純文学らしいもの。ただし純文学らしいとはいえ、鹿島田のような作風は他にはあまりない。 いかにも小説的な常套的な言い方を避け、なるべく簡潔な言葉を使って表現し、そ…

『すばる』 2010.4 読切作品

群像買ったのですが、高橋源一郎だけでなく、侃々諤々までツイッターですか。 パソコンが常時接続でなく、ケータイもmixiに入会できないような古い奴を使っている人は蚊帳の外ですね。ええ、私はミクシィにも未だ入ってません。招待されなくても入れるらしい…