2008-04-14から1日間の記事一覧

『松かさ拾い』青山七恵 

逆にこの青山作品に描かれた女性には、とても新しさを感じたのである。いや、正確にいうと、この女性の描き方に。 ひじょうに抑制された感情描写なのである。思ったこと感じたことを、主人公女性が対象にどう接したか、あるいはどう見たか、から炙り出そうと…

『鮒のためいき』戌井昭人

なんだこりゃ、という感じ。まるっきり私の嫌いな前田司郎そのまんま、という感じで、これで最後まで何もなかったらすごい時間の無駄だなあ、と思っていたら、ほんとに何も無かった。 どのへんが前田司郎かというと、日常のどうでもいい少しも面白みのない所…

『しげのり』吉原清隆

幼いころの長男の宿命でもあるのだが、弟ばかり可愛がられてと思いが募り、扇風機を寝てる間中点け放す事で弟を死なそうとする兄の話。どのように弟がワルだったかで持ち出される例のなかでちょっと冗長でついていけない部分があったが、それ以外に不満な点…

『地下鉄の窓』村松真理

初めて読む人だと思って読んでいたが、今この日記検索したら、前にも[オモロない]って書いていた。で、今作はじつはあれ以上にダメで、酔っ払って吐いた女性と介抱した女性が親しげに口をききだした段階で読むのを止めようかと思ったくらいである。いくらな…

『群像』 2008.4残り ほか

冷蔵庫のなかに賞味期限が10日過ぎた木綿豆腐を見つけたのですが、封を開けても普通の臭い。 木綿ということもあって、やっこにせず、余り野菜と炒めて食べました。