2007-05-16から1日間の記事一覧

その他言いたいこと

いつもの巻末の鼎談のメンバーは先月号と一緒なのだが、鹿島田真希の格好が先月と変わらないのはどういう事なんだ。いや先月号の写真を目の前にして比べたわけでないから気のせいなのかもしれないけれど。 一回撮った写真を使いまわししているということなの…

『地上生活者』李恢成

北朝鮮が地上の楽園と思われていた頃の日本では、朝鮮人の学生たちはこんなふうだったんだ、とあまり深く考えることもなく読んでいる。 先月か先々月かの、北朝鮮寄りの(というかほぼその下部組織といっても良いくらいの)朝鮮人団体の集会に、全学連の上層…

『宿屋めぐり』町田康

今月はなんか分量少なくないか? 行間が広めなのでそう思えるという、私の気のせいなのかな。 相変わらず主人公の、主の意思をあれほど常に気にしていながら、一般人あいてに極悪なことを平気でしてしまうその俗物っぷりが面白いのだが、今月は進展がほとん…

『歌うクジラ』村上龍

こっちは輝さんの小説と違って、どこが歌うクジラなのかさっぱり分からない内容。 物語そのものにはあまり進展はないのだけれど、それでも今月は文学らしい、現代社会への批評性を感じさせるものだった。 例えば今、不祥事があったときなど会社・団体が謝罪…

『骸骨ビルの庭』宮本輝

いよいよ主人公が自ら管理を任されたビルの庭で、野菜などを植えようとするような話の段取りになってきて、やっとなんか題名どおりのことになってきた。あまりにも分かりやすい直接的な題名だった、という事になるけど。 一応主人公を脅しているのがどういう…

『あまりにも野蛮な』津島佑子

なんか面白いな、と感じてしまっている。意外にも。それどころか、ちょっとした感動めいたものさえ感じる所まで引き込まれながら読んでいたりするのだ。 最初の2、3回はむしろ退屈さえ感じていたんではなかったっけ? 植民地時代と現在の台湾が対照的に描…

『ピストルズ』阿部和重

普通ピストルズといわれると拳銃を思い浮かべるわけだけど、pistilsとなっていてスペルが違うなあどういう意味なんだろうなあとはずっと思っていて、今日調べたらめしべとかそういう意味らしい。 ついでにこの作品が神町クロニクルの第二部であることも知っ…

『群像』 2007.6 連載作品など

三島賞は佐藤友哉。芥川賞と違って分かりやすいなあ。