『骸骨ビルの庭』宮本輝

いよいよ主人公が自ら管理を任されたビルの庭で、野菜などを植えようとするような話の段取りになってきて、やっとなんか題名どおりのことになってきた。あまりにも分かりやすい直接的な題名だった、という事になるけど。
一応主人公を脅しているのがどういう筋なのかという謎があるだけに、読みつづける気持ちにはなるが、ちょっと緊迫感を欠く感じがする。意外に早く庭にたどり着いたし話の更なる広がりもあまり無さそうなので、もしかしたら終わりが早いのだろうか。