2007-04-13から1日間の記事一覧

本日過去の記事の一部を、少し手直ししました。 あまり読み返すことがないもので、で、今読んでみるとけっこう読むに耐えないような悪口めいた記述があって、穏やかな表現に変えました。 トラックバックも無いし他への引用などもまず無さそうなので、線引き…

『歌うクジラ』村上龍

面白いんだけれど、こりゃSF的面白さだよなあ、というのは今月もずっと変わっていなくて、普通評価のまま。 この内容で「現代」に対する批評性をどういう所に感じればいいんだろうか。

『あまりに野蛮な』津島佑子

ミーチャが、あまりにひたむきな、だけに最近はいつの間にか感情移入して読んでいる私。 物語の力ってやつですか。 それにしても流産してしまったことが、あまりに簡単な、著述で終わっていたのはどういうことなんだろう。

『宿屋めぐり』町田康

たんに芝居の援助をめぐる金銭的なやりとりの会話を、よくここまで面白く書けるよな、しかし。 んでこの主人公は、大きく出てはすぐに反省する。このへんのキャラとしての面白さもあるし。 主への内省的な問いもあってすこし宗教的なテーマの臭いなどもある…

『神器―浪漫的な航海の記録』奥泉光

こちらは大分話が進展するようになってきて、また例の軽い気質の主人公が登場、天皇の双子の兄弟の話も出てくる。 とはいえ、まだ本格的に南に向けて出航はしていないのだけれども、男色めいた気分に走る将校のそこに至るまでのいきさつとか、そういう脇の人…

『太陽を曳く馬』高村薫

これもなんかテンション高い。旧字体の手紙などを延々と書いているから、そういう印象になるのかもしれないけれども。 内容はといえば、その手紙がふたたびメインで、相変わらず絵画論。話が遅々としているのは今月も変わらない。 絵画論にしてもとても抽象…

『決壊』平野啓一郎

相変わらず、高いテンションをキープ。記憶している限りでは、裏切られたというかイマイチだな、という月がない。 ここで起きたメッセージめいたバラバラ殺人が、先月号での教唆によるものなのかどうか。これが、殺されたのは誰かというのも含めて非常に気に…

『新潮』『群像』5月号 連載作品

新潮に『ハイドラ』の単行本の広告が・・・金原ひとみの写真がやたらゴージャスです・・・ ヤバイです・・・