2011-11-20から1日間の記事一覧

]『最後に誉めるもの』川崎徹

放っておけば誰も気づかないかたちでスマートに淘汰されるのに、公園にて無責任に野良猫に餌を与え、結果として生まれた子供を全て自分で引き取るわけでもなければ、生じた糞害や音害も野放しのクセに、自分の尺度で問題なければ問題ないと言わんばかりに、…

『ここで、ここで』柴崎友香

評価が併載されている作品に左右されてしまうところがあるのかなと思うが、今まで、複数の人間が和気あいあいとしている情景を描くことが多かったという、主にその理由で嫌っていたのだが、近作はそういう抵抗感は少なかった。 関東でいえばレインボーブリッ…

『きなりの雲』石田千

芥川賞候補にまでなってしまった作品が思いのほか面白かったので、その作家が群像に書いたとなればつい期待してしまうのだが、残念な出来。公正にいうなら、出来という言葉で云々するのは間違っているのかもしれないけれど。というのは、会話を地の文のなか…

『群像』 2011.10 読切作品

最近、痔の負のスパイラルになりかかっています。痛いのが嫌でちょっとした便意を感じても行かない→便がつまって固くなる→いざ出るときは固くでかくなって張り裂けそうになってトイレで汗、という。 NBAの労使交渉が泥沼化していて、今シーズンの開催が無…