2011-07-29から1日間の記事一覧

『孤独の発明』三浦雅士

高名な思想家がゾロゾロでてきて、そのエピソード「だけ」が面白かったこの連載もやっと終了してくれた。 ところで今回ん?と思ったのは、歴史事実と歴史解釈の話で、徴兵忌避者が戦後直後は英雄だったが高度成長期には裏切り者になっているのを、事実は解釈…

『ぴんぞろ』戌井昭人

女に逃げられたフリーな物書き的仕事の男が、鄙びた温泉街にいって踊り子やってた若い女性とねんごろになって帰ってくる。・・・・・・ って、滅茶苦茶純文学テンプレートな話やん。 むかしネオアコってのがあったけど、これはネオ純文学なの?ねえそうなの?とい…

『枯れ木の林』古井由吉

今回も外の物音、とくに風の音が小説の背景に吹いているが、いつにもまして平凡極まりない主婦が主人公の話。離婚してしまうから昔なら平凡とは言えなかったかも知れないが、昨今はそんなこともないだろう。 いつのまにかなんで結婚したのか分からぬくらい醒…

『群像』 2011.6 読切作品ほか

加工乳が結構飲めるということを先日書きましたが、モノ、メーカーによりますね。 任天堂の株価が下げ止まらないようですが、さもありなんというか、私の周りのひとはみんな携帯ゲームしてますからね。携帯でゲームが出来るならゲーム機も持ち歩く必要がない…