2010-08-01から1日間の記事一覧

新連載『会社員小説をめぐって』伊井直行

読む前はテーマとしては面白そう、おおいに期待だったのだが・・・・・・。 前置きが長いというか、くどいというか、中心のまわりをまずメタからぐるぐるめぐるだけみたいな感じがいかにも1980年代な感じというか。かなり2回目以降の期待はしぼんだので御座い…

『お願い玉』藤野千夜

ただ漫然と読んできたが、最終回の作品がいちばん面白かったのかな? しかしやはり私にとってはただのお話でしかない。たしかにこれは、現代の若者の心情へかなり接近しているのかもしれないな、とは思うのだが。

『竹林まで』松浦寿輝

平岡(三島)シリーズなのだが、いままで読んだ中で話としては一番たいした事が起こらず、けれども、内部への問いかけは一番読ませるものがあった。あなたの天皇中心主義な言動にしても作品にしても結局アイロニーでしかないんじゃないの、という三島につい…

『明後日になれば』古井由吉

あるときは達観したかのようであり、またあるときは息遣いというか気配というか、結局長々生きてきてそんなものしか無かったといわんばかりの境地の、老人の日々を描写。 あるときはいつもの古井作品でしかないと感じられるものの、またこれを別のあるときに…

『群像』 2010.7 読切作品ほか

それにしてもびっくりしました。あの辻元さんが社民党を辞めてしまうとは。看板じゃないですか。 自分が選挙区だったら多分彼女に投票しているんだけれど、まあ私のように考える人は少ないって事ですかね。私もちょっと変わったところがある人が好きなだけで…