2009-08-09から1日間の記事一覧

『特集〜文学と法』

なんかこの特集のあまりのつまらなさから、文學界を今後買うべきか迷い出した気もする。(そして松尾スズキでそれは増幅してしまった。) それにしても文学者2人(中村文則、玄侑宗久)が、新しい裁判制度に対して、旧態依然とした「文学者」であることは興…

連載終了『常夏の豚』矢作俊彦

なんか編集部との意見の相違が背景にあるかのような終わり方をしているのだが、実際はどうなのだろう。 しかし終わってみて暫くして実感したのは、やはりこの作品は、それなりに楽しい部分もあったな、ということ。矢作ならではの、いったいどこで仕入れるの…

『老人賭博』松尾スズキ

たんなるドタバタ劇の印象で、ごくごく一部を除いて、この作品が小説であるべき理由が私には全く見出せない。いいかえれば、松尾が主宰する劇団の演劇作品のノベライズということ以上の意味を見出せなかった。人物が皆あまりに深みや複雑さに欠けるし、登場…

『文學界』 2009.8 読切作品+2009.7 拾遺

川上未映子作品を読んでからというもの、文章というものを自分(ごとき)が書く意欲を全く欠いてしまった、というのも嘘ではありませんが、半分以上は単なる怠惰で、また10日以上ここ放置してしまいました。 またぽつぽつ備忘録的に書いていこうか、と今は…