『文學界』 2009.8 読切作品+2009.7 拾遺

川上未映子作品を読んでからというもの、文章というものを自分(ごとき)が書く意欲を全く欠いてしまった、というのも嘘ではありませんが、半分以上は単なる怠惰で、また10日以上ここ放置してしまいました。
またぽつぽつ備忘録的に書いていこうか、と今は思いますが、いつまで続くやら。


先日用事があって、神奈川県の相模大野駅に行ってきました。神奈川といっても文化的には東京西部である町田圏内です。
伊勢丹の中には入らなかったのでそこは未確認ですが、駅ビルは割と賑やか。でも駅ビル以外は全く寂れてしまってますね。ちょっと極端なので印象に残りました。駅ビルには人が沢山で、私が覗きたくなるような輸入食材店などもあったりするのですが、一歩そこを出て、下を歩いていると、テナント募集の張り紙、もしくはいついつをもって閉店の張り紙ばかり。駅から3分も歩かなくてそんな状態です。
都心では、ガソリン高騰によるクルマ忌避、自転車回帰などと一時盛んに言わましたが、そんなの都心だけの贅沢だってのがよく分かります。次々と地下鉄の新線が整備され、任意の場所から15分も歩けばどこかの駅に当たるような地域であれば、そりゃ車なしでもやっていけるでしょう。
相模原で車・バイクなしで生活する、それはきっと相当きついことです。おまけに相模大野の駅周辺には、駐車監視員と見られる人があちこちに常駐していて、駅前に自転車は逆に殆ど見当たらない状態。どんなに駅前に魅力的な店があっても自転車止められないんじゃ行かない、そんな人もいるのではないでしょうか。で、結果として誰も駅前に出店しなくなる・・・・・・。駅前の放置自転車問題というのはたいていの自治体にとって悩みの種なのでしょうが、駅前で商売を目論む人にとっては容認したい部分もあるわけで、一律それを排除してしまうと、場合によってはこんな感じになってしまう。まああそこは、16号線が元から栄えているので、極端な例でしょうけどね。
歩道はすごくキレイで広いのに歩く人はまばら。この「キレイな寂れ方」ってのはあまり今まで見たことがなかったです。