2008-05-28から1日間の記事一覧

『文体の「消滅」について』宇野常寛

なんか言ってることとやってることが違っちゃってるという感じがして、読んでいて痛々しかった。もう純文学なんて一顧だにするものでもないみたいな事をいっておきながら(たとえば文学は書いてみないと分からないと主張するのも、それに反論するのも無駄な…

『時が滲む朝』楊逸

面白い、はちょっと甘め。ちょっと評価を下げたくなってしまうのは、前作と違い今作は、基本的に、人間のなかの「邪」の部分の描写が少なかった事。それは前作では、カネをせびりにくる元夫とか息子とか、結婚=売春みたいに考えている日本人とかに現れてい…

文學界新人賞選評

選考委員が変わって皆張り切ってる部分もあるのだろうか、選評も力が入っていてなかなか面白い。そうなのだ。純文学の新人賞って、新人賞の作品そのものを読むのより選評読むのが楽しいんだよね。たとえば島田雅彦とかときどき結構面白い事書いてくれたりし…

『文學界』 2008.6

最近アオダイショウを見かけないな、と思ってWikipediaを覗いてみたら、直接関係ないことなのですが、アオダイショウと違ってシマヘビは木や壁に登れないというのを初めて知りました。 だから宅地化して塀とかが作られるとシマヘビが見られなくなるみたいで…