2007-05-25から1日間の記事一覧

『ニッポンの小説』高橋源一郎

川上弘美の話はなんか終わったみたいなので、今月号のは、初めて最後まで読んでみた。 すごくつまらない。 ひらがなを多用するのは川上弘美に似ていて、ダラダラしているのは保坂和志に似ている。ただ何を言いたいのかという点で、保坂ほど分かり難くはない…

『冷たい十字路』津村記久子

前作ほど大絶賛ではないけど、やっぱ面白い。 津村作品では登場人物がなぜかカタカナで、でもそれが虚構性というか作られた物語という感じを与えるよりも、むしろより現実に迫ってるように感じられるのはなぜなんだろう。 この登場人物への微妙な距離感覚が…

『母の記念日』楠見朋彦

そこそこの分量があり、期待が大きかったぶんの反動が[普通]という評価になったかもしれない。 これが、普通の新人賞かなんかの作品であれば、すごい書ける人が現れたなー、となるくらいのものではある。 キャラの整合性もとれているし、会話中心の描写も無…

『文學界』 2007.6 期待した2作品

2作品とも常識からはずれるくらい歳の離れたカップルを描いてるのは驚いた。タマタマなんでしょうか、これは?