2012-02-16から1日間の記事一覧

『金子光晴流サバイバル術 第3回 東京で学ぶ〈超貧乏〉の極意』鈴村和成+野村喜和夫

なんとなく流し読みしていただけなので、中心的な趣旨というか全体を通したところへの物言いはしないでおくが、ちょっとヘンなのが目についたので。 なんかTVは電力を使う最大手だから、TVが節電を呼びかけるんじゃなくてTV放送そのものをカットしたら…

『五月、隣人と、隣人たちと』瀬川深

この小説もたんなる偶然だが、私にとっては上記と似たような欠点が目に付く。「論評」「感想」が多いのだ。「出来事」もたしかに書かれてはいて部分的に面白かったりはするが、主人公の内部などより、いま少し細部にわたってここを書いてくれたほうがよほど…

『百年の憂鬱』伏見憲明

おそらく作者自身にかぎりなく近い中年の同性愛男性と、西洋人の血が入ったルックスの良い美少年とが付き合いやがて別れるはなし。 若い美しい男性が、醜男とすら形容してもよいかもしれない中年男性と付き合うというのは、いっけんあまりなさそうで、しかし…

『ホームメイキング同好会』藤野千夜

この人の連載というか連作というかについては、他誌掲載のものを含めて確か目にするのはこれで3作目くらいなのだが、ほとんど区別が付かないところが恐ろしいというか、つまりはそれがこの人の持ち味でもあるのだろう。ちょっと「天然」っぽい粗さを持った…

『すばる』 2011.9 読切作品ほか

今更ですが、古内東子さんは、やはり天才だと思います。 正確には、もしかしたら天才だったというべきなのかもしれませんが。何しろあの大名作『hourglass』以降の数作までしか聴いてませんので・・・・・・。まあ、おそらく音楽関係のひとがここを覗く可能性は低…