2011-04-23から1日間の記事一覧

『マザーズ』金原ひとみ

もちろん毎回楽しみだった事は今さら言うまでもないが、交通事故で子供を失うという出来事以降の盛り上がりはすごいの一言で、圧倒されつつも読む手を止めさせなかった。あるていど作家自身の生活が反映されているだろうなあ、とそれまでは読んでいたのだが…

『ぬるい毒』本谷有希子

田舎やそこにいる家族、あるいは田舎的なものから抜け出せない自分への嫌悪と、いっけん華やかだけどその実しょーもない都会的なものへの嫌悪。それらの相克というのは、話題になった『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』いらいこの作家お馴染みのモチーフ的…

『新潮』 2011.3 読切作品ほか

先日ヤマト運輸にメール便を出しにいったのですが、窓口で対応してくれた女性の名札をみると「佐川」でした。「あの、もしかしたら大変ではないですか」と慰めの言葉をかけてあげたくなりました。 週刊誌、とくに男性週刊誌というものは絶対買うつもりはない…