2011-03-01から1日間の記事一覧

『裂』花村萬月

小説内に作者や講談社が実名で出てきたり、小説論の一部は面白く読んだが、それだけだった。ということは、つまり連載終了まずはおめでたい、と。やったね! とにかく似たような事は何度も書いたが、たんなる精液を相手の男の名前で表現したりするのが、オヤ…

『雲をつかむ話』多和田葉子

新潮で最近、リアリズムから微妙にずれた話を読んだので、たまには意匠を凝らさない、日馬富士じゃないけど真っ向リアリズムを読んでみたいと思っている作家なのだが、今のところはそう。やっぱ連載は、ひとつの作品が分量でぶつ切りになるのではなく、一回…

『赤の他人の瓜二つ』磯崎憲一郎

久しぶりだわ。頭を叩き割られるような衝撃を味わうなんて。 もう店頭にない月刊誌だからいったいどういう事が起きたのか説明してもモラルに反しないのかもしれないが、芥川賞作家である。この小説だって、これだけで単行本化されるかはともかく、この作品が…

『群像』 2011.1 読切作品ほか

バイク用品店のセールが2月一杯までと思っていたら昨日で終わっていました(これ書いてるのは28日)。頭きたので今日はちょっと熱く語ります。 先日書いた無縁社会問題ですが、それについて、無縁でいいじゃないか、と、介護などの問題を地縁・血縁で解決…