2009-04-14から1日間の記事一覧

『淫震度8』木下古栗

抜群に面白いものしか決して書かない小説家、と私の中では既になってしまっている木下古栗。コンスタントに、というか、その内容の密度からいえば、ハイペースと言っても良いくらいの間隔で作品が届けられる。本読みとしてなんとも幸せなことで、本人にはも…

『砂漠の雪』稲葉真弓

女の友情もの。とくにこうして世間ずれした女性達の友情ものは、世間ずれしたくとも出来ない世の社会人文学好きにたいして一定の需要はあるのだろう。たとえばファンタジー映画が日常を忘れさせてくれるように。 それはそれで否定してもしかたのない部分はあ…

『群像』 2009.4 読切作品

また辻仁成のこないだの小説つながりですが、プロレスについてです。 昔はプロレスというものをいわゆるゴールデンタイムにテレビ放送していたんですね。今思うとちょっと不思議なのですが、明らかにショーであって真剣勝負でも何でもないものを、一所懸命家…