2008-12-08から1日間の記事一覧

『あとのこと』中山智幸

この作家の過去例から考えて予想外に凝った構成の作品。 作中人物が書いた事をそのまま作品にしているかのような構成で、小説内小説いわゆるメタ小説の一種だろうか。佐川光晴のときと一緒で群像の翌月の鼎談ではまた皆そんな所ばかり目がいっているが、しょ…

『台所組』清水博子

作者の分身であるかのようなデヴューしてしばらく経った新人小説家と、そのパーティで知り合った仲間たちの生活を描いたもの。時は流れはするが単に日常として流れるだけで、とくにストーリーがあるわけではない。そういう意味では純文学らしいのだが、ちょ…

『群像』 2008.12 読切作品

毎年、本日12月8日がくると真っ先に思い出すのは、あのハワイでの出来事ではなく、歴史上もっとも有名なポップミュージックアーティストがアメリカ北東部の有名都市の自宅前で射殺された事です。 ちなみに私がそれを知ったのは、夜9時のNHKニュースで風…