2008-04-08から1日間の記事一覧

『猫マタギ』松本智子

生理の出血が断続的に続いているという病気なのかそうでないのかハッキリしない猫アレルギー女性の、あまり分かってない恋人男性と猫好き同僚との日々、という感じ。 不思議とこの男性や同僚の存在感がある。男性の元気さとちょっと拒否されてしない所がいい…

『およばれ』松井周

リゾートマンションは売れないが売れ残り不動産なら売れるようになったサラリーマンが核シェルターに住み、そこに付き合ってる女性を招待する話。 少なくとも広小路の小説よりは目新しい気がする。読みやすいし、リゾートマンションを売る売らないのやりとり…

『ろくでもない残像』広小路尚祈

幼い頃見世物小屋で見た蛇をかじる女の姿が忘れられず、付き合ってる女性にその再現を求めたりする話。 文章的によく書けているし、女性への距離感が以前読んだ広小路の小説と同様のものの気がして、らしさも感じるのだが、なんか設定とか話の持っていき方が…

『群像』 2008.4 新鋭の短編つづき2

文芸誌の最新号が出揃いました。もしかしたら『新潮』で東浩紀が小説書いてるのがネットでは一番の話題かもしれませんが、いつも買ってる店で唯一売れ残っていたのが『新潮』でした。 旧い号からメモ的に。