2007-12-04から1日間の記事一覧

文學界新人賞の新選考委員

『新潮』もそうなのだけど、『文學界』の選考委員も変わるようだ。松浦寿輝、角田光代、花村萬月、松浦理英子、吉田修一と、『新潮』の桐野夏生のようにエンタ系寄りで、これじゃオール読物新人賞、小説新潮新人賞だなまじで。浅田彰のダブりがようやく解消…

『椅子』牧田真有子

この作品は上記とは違って、作者の色を感じさせる部分がある。情景描写もとくに上手いとは感じないのに、わりと読んでいて情景を喚起してくる力がある。川上弘美が爽やかと書いていたが、ごく簡単に俗っぽく形容すればそんな感じで、この書き手はいい観察眼…

『東京キノコ』早川阿栗

のっけからダブスタっぽい話になるのだが、昨日の川上未映子について書いたなかで「目新しさ」はもういいや、とか書いておきながら、この『東京キノコ』みたいな作品を前にすると、こういう何の新しさもない如何にも純文学な感じはもういいや、とか思ってし…

『文學界』 2007.12 文學界新人賞、奨励賞

どうも気が付くと年々最新型のAV機器とかに疎くなってるのですが、電車のなかでケータイの画面を横にしてTV見てる人をたまに見かけるようになりました。(一番多く見かけるのは言わずとしれたDSなのですが。) けっこう画面が乱れないようなのですが、…