2007-10-25から1日間の記事一覧

前田司郎のエッセイ

ひとりよがり、というと悪くいいすぎになるが、なんか自縛状態というか、自分の力で考えようと思いすぎというか。この人の問題意識からして、どっかの大学の文学部哲学科でも入ってウィトゲンシュタインとかあのへんの言語哲学的なものを研究してりゃいいん…

広小路尚祈のエッセイ

下着についての話で、良い意味でエッセイの見本のような感じ。やはりこの人は書ける人だ、と思う。ちょっとエンターテインメントの要素が入ったもの−中間小説的分野でも成功するのかもしれない。 エッセイ自体の内容も背伸びしない宣言でもあるし。

『左の夢』金原ひとみ

コンスタントに作品を発表しつづける金原ひとみだが、それによって質が落ちるという気配すらない。またすごい小説を読んでしまった、という気分だ。 今作は男性一人称小説でありながら、圧倒的なリアリティ。思わず自分のバカかりしあの頃を省みざるを得なく…

『すばる』2007.11 読切

寒くなると温泉とか行きたくなって、近くにそういう施設もあるのですが、垢が浮いてるような安い銭湯と2000円以上もするスーパー銭湯しかありません。 どんなに広くて綺麗で色んな湯が楽しめても、2000円以上払う気はもちろんしません。