2007-04-26から1日間の記事一覧

『さよなら、日だまり』平田俊子

題名からしてほのぼのとした部分のある心境小説かと思いきや、ぜんぜんこれが違った。全く違うといっても良いくらい、人間関係の険しさを描いた小説である。 しかも、特定の宗教がでてくるわけではないが、怪しげな占いを信じる信じない者同士の関係が、宗教…

『Parties言行録』横田創

自己愛の強い若い女性の独白で埋め尽くされたような小説。さしたるストーリーもなく。退屈で読み出してすぐ眠たくなるので、昼寝したいときなどにうってつけ。 そもそも文化祭的なノリというか、若いから許されるんだみたいなメンタリティーが大嫌いで。 "仲…

『すばる』2007.4

『すばる』のいちばん新しい旧号を図書館で借りました。 埴谷雄高の特集よりは読み応えのありそうな、すばるのドストエフスキー特集ですが、そんなのが読みたくなったわけでもなく、文學界を借りている図書館でついでに借りるものもないなあ、ってときにたま…