2007-04-19から1日間の記事一覧

『海近しの眩しい陽射しが』川崎徹

あのCMディレクターの人の小説で、読んだのは初めて。 この作品について何を書けばいいのか迷ってしまうくらい凡庸な作品。時の前後が多少分かりにくかったほかは、さしたる瑕疵もないのだが、少しも面白くはない。ストイックさを感じるところはあって、文…

『受粉』木下古栗

はじめて読む作家。音楽ライブで女性と触れ合ったことを契機として、痴漢を主なテーマとして性をめぐる妄想が暴走していくような話。リアリズム小説ではない。 性に関する妄想とはいっても、真面目に性とは何かと考えたときに出てくるような事ではなく、非常…

『群像』 2007.5

花見の季節も終わりですが、いずれにせよこれから暖かくなるわけで、お出かけしたい病とのせめぎ合いのなかでどれだけ読むことができるのか、ということになります。 半分かそれ以上の作品に関しては、お出かけでもしていた方が楽しいなあ、という気もしてい…