『いつも彼らはどこかに』小川洋子

立川のほうにもモノレールはあるが府中の側は通らないので、この小説に出てくるのは浜松町からでてるモノレールのことだとは思うが、それはたしかに大井の、馬糞の匂いが漂ってくるくらいのところを通るものの、ディープインパクトが一度も走ったことのない、走る可能性すらなかった競馬場の側であって、それでディープの帯同馬のことを思い浮かべるというのは無理がありすぎて、こうなると作者に中央と地方競馬の区別もついてないのではないかという疑いも生じて小説としての評価もしづらい。