『メッテルニヒ氏の仕事(第一部)』佐藤亜紀

近代国家の枠組みが徐々に出来上がってくるころの、欧州の上流階級出身の役人を描いたものなのだが、この時代の欧州にさほど興味があるわけでもなく、しかもそこそこボリュームあるので、最初は読まないつもりだったんだけれど、最初の数ページ読んでいたらいつのまにやら最後まで、という具合。さすがよく名前を拝見する作家だけあるなあ、語りなれているなあというところだが、それ以上の感想もあまりないのもじじつ。