『大聖堂』池澤夏樹

あの日(3月11日)できなかったことをやり直す話。死者をただしく弔うはなしで、そつなくまとまっているがこれといった感想がない。あまり良くないことだとは思うが、あの日いらい、私たちの多くが弔うことの出来ない死者にばかりこだわってしまっている。そのなかで、あくまで地震津波にほうに目を向けようとする池澤氏の姿勢はなんの曇りもなく責める点など皆無なのだが・・・・・・。