『南寺』チョン・ミギョン

2000年代に入ってからの先進国はどこも似たり寄ったりの経済状況(好況といわれても職はなし、不況ではさらになし。それと、新聞雑誌、本やCDなどのメデイア不況)だと思うけど、もはや韓国らしさは殆ど感じられない、そのまま日本の中小企業の話としても通じてしまいそうな内容の小説で、こんなことに賭けなければいけないという息苦しさはうまく描かれている。ただやはり、"カネのために何かを捨てる"ことをいまさら問題にするはいまさらだなあとも感じさせる。