『世界同時革命−その可能性の中心』柄谷鼎談

柄谷が阪神タイガースのことしか話さない、とかそういう部分だけ楽しく読めたけど、どうにも内通者どうしの鼎談という気がしてスリリングなものがない。「贈与とか格好よいこというけど、日本に対して武力放棄した旧朝鮮王朝はどうなったんですか、世界は救ってくれなかったじゃないですか」「いや今は国際連盟の頃とはパラダイムが違うから」とか、右翼的な自称リアリズムな人とそういう対話でもすればいいのに。センカク問題で軍備増強とかいうバカが大量に生じてる昨今だから、相手も簡単に引き下がらず面白いだろう。柄谷は自分がバカと思う人とそういう事をしなさそうなイメージが強いが、バカこそ他者なんじゃないの、と。