『山羊の目は空を青く映すか』桐野夏生

意味が分からない。いったい何を書きたかったのか。
まず思ったのはこういう過酷さは長続きしないだろうなあ、ということ。支配する側もあっというまに潰れてしまうような制度を構築するほど馬鹿じゃないというのを現実において沢山みてきているわけで、こういう単純な二分法の寓話は殆ど意味がない。
我々はどちらにも属しうるということ、そして生活として続いていくことこそが恐怖であって、文学的課題があるとすればそこだろう。