『燼』藤沢周

葬式帰りに酒場で一杯。人生について考える、といった内容の、いかにもこの作家らしい小説のわりには、ナルシスティックな色合いがそれほど濃くなく、普通に読めた。なるほど紙幣って全部灰になっても、燃えカスがきちんと残っていて検査して戻ることもあるのか、という情報もゲット。