『てんてんはんそく』多和田葉子

最初のほうの「浮かび上がってくる肌」というのから、なんかこの喩えは、パソコンの画面の事を言ってるのかと思い、では他の部分に関してはインターネットのプロバイダの対応(ISDNから光、少なくともADSLに換えましょう)のことなのかな?
とにかく女性でない何かを女性の名前に喩えて、例によって多和田らしく言葉遊び的な側面を付け加えながらあれこれと書いている小説なんだが、何の話なんだろう。おそらく、簡単に何かであると推測できない、あるいは、特定の何かではないがここに書かれているのを如何様にも取れたりするからこそ、面白いのだろうが、私にとってはいかにも文芸でございますみたいな感じ。