『山猫』青山七恵

図書館に勤め(しかも職場結婚まで!!)、映画を見るのが好きで上映時間に遅れたぐらいで不貞腐れるような、この世で私が一番関わりあいになりたくない類の女性が嫌な目にあってしまう小説で、こういうのは、読んでいてひたすらざまあみろの気分になって最高だ。よくぞ書いてくれた。スリッパを履くのが我が家の決まりとか言うところは爆笑もの。
この作品は、そのダンナの視点からも描いているが、ここは少し弱いところ。彼ちょっと中身がなさ過ぎるような。でも小説全体のバランスからみて欠点というほどでもない。