『庭の経験』マリーナ・ヴィシネヴェツカヤ

最初に新興ロシア人云々出てくるので、昨今のロシアならではの話が読めるのかと思いきや、テーマとなっている自然の妙にしても幼子の無邪気さにしても普遍的なものであって、たしかに丁寧に描かれている小説だし、ラストシーンもなかなか良かったが、とくにこれといった感慨も浮かばず。