『骸骨ビルの庭』宮本輝

こちらは主人公のビル管理人に脅迫状めいたものが届いたりして物語的な起伏というか、連載作品らしい、次はどうなるの?という部分をもった作品だが、人物の造形がいまいち浅い。みんなどっか明るくて世間的な規範のなかに大人しく収まってる感じ。
だから素直にいって、どうしても朝の連ドラっぽいなあ、と感じてしまう。どうみてもこれは小説現代とか小説新潮とか向きの話のような気がする。
そういえば宮本輝芥川賞の選考委員をしているみたいだけれど、直木賞のほうが向いているんじゃないだろうか。
といって代わりに誰を入れるかとなると難しいんだろうなあ。