2007-03-08から1日間の記事一覧

『歌うクジラ』村上龍

じつは一番読む気が進まないのが、この小説だったりもする。 ではなぜ[オモロない]にしないのかといえば、それでも読んでいればそこそこ面白く読めるからで、でも、これもSFマガジンのほうがあっているんじゃないのか? この手の小説はほんと、むかし結構…

『骸骨ビルの庭』宮本輝

こちらは主人公のビル管理人に脅迫状めいたものが届いたりして物語的な起伏というか、連載作品らしい、次はどうなるの?という部分をもった作品だが、人物の造形がいまいち浅い。みんなどっか明るくて世間的な規範のなかに大人しく収まってる感じ。 だから素…

『あまりに野蛮な』津島佑子

最初のうちは "あまりに退屈な" 小説だったけど、徐々に過去の植民地時代の台湾に渡った女性のプロフィールが明らかになるにつれ、少しづつ人物の陰影感があらわれてきた。 台湾の現地民たちと入植者との大規模なトラブルについては、恥ずかしながら知らなか…

『群像』の連載

ときどきサボっていましたが、『群像』の連載をリアルタイムで読もうということでやっていた、それぞれの作品の連載開始からのフォローが間もなく終わりそうです。 今、今年の1月号の連載を読んでおります。