『歴史のかげに“食”あり』黒岩比佐子

ロシアの皇帝が、明治期に日本にきたときの話。
エッセイの題名のわりには、食そのものの細部が描かれてはいない。
ただ、日本の人々がロシアを非常に大きな存在として捉えている様子なのには、興味が引かれた。
現在、海外に出かける人は多くはなったが、外部への意識は、日本が外部にとってどのような存在か気にするという意味でのそれは、現在よりも当時の方が強くはないか?
黒岩さんは、日露戦争期の日本に関する本も出しているようで、アマゾンでの評判は悪くない。
こんど図書館でチェックするか?