2007-08-30から1日間の記事一覧

『ピクニック』村松真理

それほど強烈なオモロない理由があるわけでもないのだが、とりあえず読後感はあまり良くない。 まず登場人物のうち、主人公は普通に描けているのだが、他のキャラ、とくに男性陣のほうのキャラが魅力に欠けるというか、現実感に乏しい。母親の現実感もイマイ…

『ワンテムシンシン』古処誠二

たしか直木賞候補にもなったことのある人で、そういう人の作品を読んだことがあるというのは私にしては非常に珍しいこと。宮部云々、京極云々とビッグネームの作品も読んだことが皆無とは言わないが、面白いのは理解できても、読んで何も残らないのも事実。 …

『文學界』 2007.9 読切作品

ふと気が付くと、ここんとこずっと読切作品については毎月『群像』から読んでいて、それはきっと、総体的な作品のレベルが相対的に高いと感じているからなんでしょう。 余りハズレを引きたくないというか、時間の無駄的作品については読んでしまうとけっこう…